【プロが回答】懸垂バーのサイズ・耐荷重・下地などQ&Aまとめ

懸垂バーをご検討中の方からは「どのサイズが適切?」「屋外設置でも錆びない?」「体重が重たくてもでも使える?」など、さまざまなご質問をいただきます。
本記事では、中島鉄工建設に寄せられるよくある質問10選を、専門メーカーの視点から分かりやすく回答。安全で長く使える懸垂バー選びのヒントにお役立てください。

懸垂バーのよくある質問

Q1. 懸垂バーの幅の適切なサイズってありますか?

ナカジー

A1.正直難しいご質問ですね。なぜなら、用途が懸垂バーだけなのか、それとも物干しバーとの兼用なのかによっても違います。また、使用される方の体格によって最適なサイズ(幅)というのは異なるのが実情です。これまでの受注実績から言えば一般的には幅90cm前後がいちばん多く、物干しバーとの兼用であれば300㎝もありという感じです。中には2人同時に懸垂をしたいということで200㎝くらいにされる方もいらっしゃいます。そういった場合には選択する材料も変わってきますので、詳しく用途をお伝えください。

Q2. 懸垂バーの下がり寸法(高さ)はどれくらいが理想ですか?

ナカジー

A2. 懸垂バーは現場によって設置される場所も取り付ける高さも違ってきます。例えば天井に直付けする場合と見せ梁の2本(梁と梁の上がオープン)に取り付ける場合でも違ってきます。どちらの場合も懸垂時に足が地面につかない高さが理想です。そして、これはご質問を頂く方すべてにお伝えをさせていただいているのですが、懸垂バーとしての使用であれば、40㎝以上は確保されることがオススメです。それは、バーに体を引き寄せたときに天井に頭が当たらないという考えから出た数字です。ただ、下がり寸法を大きくすると取り付け部に負担が掛かりますのでその辺とのバランスも考えないといけません。

Q3. 懸垂バーの耐荷重はどれくらいですか?

ナカジー

A3. ご注文時に特にご指定がなければ一般成人男性が使用をされても問題がないようにと考えて製作(150kgまでの耐荷重を確保)をしております。また、トレーニング中の揺れや反動も考慮した設計となっていますので安全にご利用いただけます。もしご不安等ありましたら材料を変えて強度を上げることも出来ますので遠慮なくご相談ください。⇒『懸垂バーの取り付け方完全ガイド

Q4. 壁や天井への取り付けには強度のある下地が必要ですか?

ナカジー

A4. はい、しっかりとした構造体(柱や梁など)に固定をする必要があります。石膏ボードなどの弱い下地では安全に使用できません。※しっかりとした下地の上の石膏ボードへの固定は可能です。⇒参考ページ『懸垂バーの取り付け方完全ガイド

Q5. ブランコやターザンロープを取り付けても大丈夫ですか?

ナカジー

A5. まずご理解いただきたいのは、懸垂バーなのであくまでも懸垂専用として製作をさせていただいております。つまり、上下方向への力の移動を想定して製作をした製品であり、それ以外の方向への力の移動に対しては抵抗できなくなっています。少し難しい言葉になりましたが、懸垂をする分にはなにも問題ありません。逆に、走ってきてバーに飛びついたりというのは厳禁です。バー自体には問題ありませんが、天井等を破損する可能性があります。この点から、ターザンロープ程度であれば大丈夫でしょうが、ブランコを使うのは想定をしていませんので、ブランコをご使用されたい場合には、前後の揺れにも対応した雲梯タイプがオススメです。⇒『雲梯(うんてい)写真集 【独立型】

Q6. 屋外にも設置は出来ますか?

ナカジー

A6. はい、設置出来ます。屋内用で製作をした懸垂バーをそのまま屋外で使用することも出来ますが、その場合には屋内で使用する場合よりは耐久性が落ちます。なので、焼付塗装をした懸垂バーではなく、溶融亜鉛メッキ処理をした懸垂バーがオススメです。溶融亜鉛メッキは耐候性・耐錆性に優れた仕上げ処理の方法で、一般的な環境で10年以上はノーメンテで大丈夫と言われています。色を付けたい方は溶融亜鉛メッキ処理の上に焼付塗装を行うことも可能です。

Q7. 懸垂バーの表面はツヤで滑り方が違いますか?

ナカジー

A7. ツヤには『ツヤあり』、『半ツヤ』、『ツヤ消し』とありますが、基本的に大きな違いはありません。詳しくはこちらを参照ください⇒『塗装について

Q8. 設置には専門業者に頼む必要がありますか?

ナカジー

A8. お取り付けには電動のインパクトドライバーがあった方が楽です。その為、工事中に大工さんに頼むなど、専門の業者さんにお取り付けを依頼をされるのがいちばんのオススメです。しかし、中にはご自分でお取り付けをされる方もいらっしゃします。電動インパクトドライバーをお持ちで、日曜大工をされるレベルであればお取り付けは出来ます。詳しくはこちらをご参照ください。⇒『懸垂バーの取り付け方完全ガイド

Q9. 使用後にお手入れは必要ですか?

ナカジー

A9. 基本的にメンテナンスフリーですが、人の手には脂がついています。繰り返し使用しているうちに、バーには脂が付着していきますので、そのままだとツルんと滑る感覚を感じることがあるかもしれません。よって、使用前に中性洗剤やアルコールを染み込ませた布等で脂を拭き取ると安心して使用できるかと思います。その際、洗剤はきれいに拭き取らないと逆に滑る可能性がありますのでご注意ください。屋外設置の場合は定期的に汚れやサビのチェックをしていただくと長持ちします。拭き取る程度で十分です。

Q10. オーダー品を鉄工所に依頼するメリットは?

ナカジー

A10. ネットショッピングでも安価な製品が売っていますが、安全性や耐久性に不安が残る場合があります。当社の製品は設計段階から構造的強度や人体への安全性を考慮しており、長期間・安心してご使用いただける点が大きなメリットです。