鳥かごタイプのバッティングゲージ｜高校野球部向けオーダーメイド施工

鳥かごバッティングゲージを製作・設置しました！

鳥かごバッティングゲージを母校に納品しました！

先日、私の母校である唐津東高校の野球部に、オーダーメイドの鳥かごバッティングゲージを製作・納品いたしました。今回はその製作風景や完成写真をご紹介します！

依頼の背景

私はかつて、唐津東高校で野球部に所属していました。

ある日、2つ上の先輩から「バッティングゲージって造れる？」と相談を受けました。

「費用は自分が出すから、母校に寄贈する形で造ってもらえないか」とのお話をいただき、今回の製作に至りました。

製作のポイント・工夫

今回の製作にあたっては、野球部の監督さん、2つ上の先輩、そして私自身で仕様を検討し、さらにネット業者（㈱ノガタ）さんの意見も取り入れて、形にしていきました。

サイズは幅・高さともに４ｍですが、ご要望に応じて５ｍなどへの変更も可能です。

全長は５台で２０ｍありますが、６台で２５ｍなども可能です。

また、以下のような細かな工夫も取り入れています：

• ボールがキズつかないよう、ボルトにはキャップを装着
• 風の強い唐津の環境に配慮し、地面に固定できる金属製の杭を設置可能に
• キャスターはブレーキ付き・耐候性の高いウレタン製を採用し、安全かつスムーズに移動可能
• フレームは耐久性に優れた溶融亜鉛メッキ仕上げ
• 必要以上に重くならないよう、構造全体の軽量化も意識して設計

実用性と安全性、そして使いやすさを重視した設計となっています。

鳥かごバッティングゲージの完成写真

組立て途中の写真は忘れてしましました(；▽；)

ちなみに、組立に必要な道具は

• インパクトドライバー
• 六角ロングソケット（１７番）
• メガネレンチ（１７番）
• 水平器

これだけで出来ます。

そして、組立にはユニック車を利用して３人で１日掛かりました。

組立は、キャスターは普通の六角ボルト、それ以外は全てUボルトのみでの組み立てです。

さらに、安全面への配慮としてボルトの頭には樹脂製のボルトキャップを装着。

打球が当たった場合でも、ボールにキズが付かないようにしています。

潮風が吹く唐津では塗装仕上げだと簡単に錆びてしまいます。

建築でも使う溶融亜鉛メッキの仕様なので、１０年以上はノーメンテでいけると考えています。

そして、過去の実績で言えば、大事に使えば３０～４０年でも使えます。

さらに、自在のウレタン車はブレーキ付きで、車輪の径が大きいため、移動がとてもスムーズです。

ただし、このキャスターは消耗品となります。

※使い方にもよりますが、２年～５年サイクルでの交換が必要になります。

細かい工夫、丁寧な仕事

唐津は海沿いにあるため、冬は特に北風が強く吹く地域です。
そのため、安全性を考慮し、通常のキャスターブレーキに加えて、風の強い日や長期固定の際には金属製の杭でしっかりと地面に固定できるよう工夫しています。

ネットもきれいに編んであります。

• 有効幅：４ｍ
• 有効高さ：４ｍ
• 全長：２０ｍ

打者１人が立ってマシンの球を打つ、そしてピッチャーのピッチング練習が出来るサイズに仕上げています。

上部のフレームの取り合い部分。

強度が必要な箇所なので、補強リブを入れています。

ここも、ボールが当たってもボールにキズが入りにくいように鉄板の角は曲線にしています。

ここがゲージ内に出入り出来る唯一の出入口となります。

多分、打撃練習ではこっちがマシン側になるのかな？

迫力のある全長20メートルのフルスケール設計

全長20mという十分な長さがあるため、ピッチング練習やマシーンでの打撃練習にも対応可能です。
また、打球が飛んでくる心配もなく、安心して練習に取り組めます。

一番手前の台車の支柱の所には後日、先輩からのメッセージ付きの寄贈プレートを取付けます。

ちなみに、鳥かごバッティングゲージの写真を撮りに行った時にはゲージは畳んであったのですが、それを１人で広げて撮影しました。

１人で動かすにはちょっと無理がありましたが(^^;

多分、最低２人いれば畳んだり広げたりというのは可能だと思います。

青空の下に映える、堂々たる鳥かごバッティングゲージ。
シンプルながらも頑丈な構造で、グリーンネットとメッキフレームのコントラストがとても美しい一台です。
キャスター付きの可動式でありながら、強風にも耐えられる設計。
屋外設置にも対応した、機能性と実用性を兼ね備えた一品に仕上がりました。

全長20メートルのロングサイズ。
飛球の安全な制御と集中力のある練習環境を重視し、広さを贅沢に使った仕様となっています。
スペースに余裕があることで、指導者や補助者の立ち位置にもゆとりが生まれ、安全面でも安心です。
シンプルながらも「実戦に強くなる」ためのこだわりが詰まった一台です。

監督さんからのコメント

想像以上の鳥かごバッティングゲージが出来てびっくりしました。

以前の鳥かごバッティングゲージが、動かすのにかなり重かったのに対して、今回は軽くてとても満足しています。

鳥かごバッティングゲージのお問い合わせについて

今回ご紹介したようなバッティングゲージの製作・設置については、ご希望に合わせたサイズ・仕様でのご相談が可能です。
そして「こういうの作れる？」といったラフなご相談でも構いませんので、お気軽にお問い合わせください。

皆さまの野球環境づくりに、少しでもお力になれましたら幸いです。

鳥かごバッティングゲージはネットショッピングでも販売をされていますが、このブログでご紹介させて頂いた鳥かご型バッティングゲージは耐食性や強度が違います。せっかく造るのであれば、長く使えるものが良いですよね。費用対効果で考えれば大きく差が出るというのは自信を持って言えます。